丸坊主のお母さん

さすがに、幼い息子に丸坊主の母はショックだろうし、泣いたら可哀想なので絶対見せないつもりでいました。


坊主にする時も、好きなDVDを見せておいて、できるだけ急いで短時間で息子に見られないように気をつけて。


普段からメガネをかけただけで、「あかんのー!!」としかめっ面で怒る息子。



ドキドキしながらウイッグ姿を見せたけど、幸い、ウイッグは見抜かれずいつも通りの感じ。

髪がある時からちょくちょく被ったりしてたからかな?

帽子をかぶってお外で遊んでもいつも通り。




問題はお風呂。

ウイッグは濡らすとまずいのでニット帽を被ることに。

うちはホテルのような作りで、洗面とトイレとバスタブが一緒の空間にあります。

息子をバスタブに入れてシャワーカーテンを閉めてお気に入りのおもちゃを渡す。


サッサッとニット帽に付け替えようとしていました。


が!!!


微妙に残ったチクチクの毛が引っかかってか、サッと被れない!

ニット帽を裏返しててっぺんから被ろうとした瞬間。



シャッ!

。。。。。。


目が合った!!!



数秒見つめ合う私と息子。


シャッ!

閉めた。。。


シャッ!

また見てる!


シャッ!!

また閉めた!!


シャッ!

じーーーーーーーっ。


めっちゃ見られてもうたやん。


よし、何事もなくこういうものだと堂々としてよう。



あかんのー!と泣かれるんだろうなと覚悟してバスタブに入ると。


「かーしゃん。。。これ。ぶーーーん。」


控えめな感じだけどいつも通り車のおもちゃを壁に走らせてる。


えっ?!

大丈夫なんや?!



「かーしゃん。これ。あけよ。」

チラッ。


3回に1回くらいの感じで目線が頭を見ている。


「これ、ジャージャーしよー。」

チラッ。





見るよね。

気になるもんね。


でもこんな母を受け入れてくれてありがとう。



その後もウイッグを着けたり外したりして1日を過ごす母を、触れたらいけないものと思ってるのか、何事もなく過ごしてくれています。














↓すべてはここから始まった。