この支配からの卒業

もうすぐDiwali。

ディワリはヒンドゥー教のお正月で、旦那の仕事も息子のスクールも連休がある。


私たちも海でリゾート気分を味わう予定。





その前に。



ウイッグで海は入れないので、カットの予約をした。

もちろん地毛の方。





今日まで、息子以外の目を気にしながら生きてきた。


インターホンが鳴れば、寝ぼけていようとも慌ててウイッグを被り、旦那が帰ってきても「ちょっとストップ!!」と旦那を玄関で待たせてウイッグを被っていた。


「あれ?前髪切った?」

「あ、ちょっとズレてるだけやわ。」

クイッ。

こんなやり取りも友達との間であった。


自分から望んでやったことだけど、暑かったり煩わしかったこともあった。




いよいよ、ウイッグを卒業します。





お世話になるのは日本人の経営しているTokyo salon。

予約も日本語でできたし日本人の方を指名することもできた。



さて。

カットの予約はしたものの、なんてオーダーすればいいのか?



“ベリーショート レディース”で画像検索してみて、びっくり!

自分ではすっかり見慣れているし、この2ヶ月、伸び具合も日々感じていた。

なんなら長くなったとすら思っていた。


画面に写ったショートカットの女性たちは、私の3倍から4倍は長かった。




サロンに行ったはいいけど「切るとこありません。」と言われてしまったらどうしよう。


でもウイッグのまま旅行には行けないし。







予約当日。


日本の美容院と何ら変わりない部屋に通され鏡の前に座る。

「どうしますか?」

「実は、、、これウイッグなんです。」

ウイッグ取る。

「少し前に丸坊主にして生えっぱなしなんで、整えてもらうことってできますか?」

「これからはずっと伸ばされる予定ですか?とりあえずの目標は女性らしいショートカットですかね?」

カタログをパラパラめくりながら、昨日私が検索したようなヘアスタイルを見せられる。

「そうです!!その通りです!もう全部お任せします!」


切ってもらいながら一通りの経緯を説明する。

「いい経験でしたね!」
と笑ってくれるお兄さん。

ありがたい。


耳と襟足をちょっと切られるくらいかと思いきや、全体にボリュームを落としいい感じに整えてもらった。

意外とたくさん、切られた髪の毛が落ちている。


ただ伸びてた髪型とは全然違う。

やっぱりプロはすごい。



カットが終わり旦那と合流。



「やっぱりまだだいぶ短いな。。。」


ですよね。

もうでも、これからはこれで行くから。





ちょうどこの日はディワリのイベントがマンションでもあった。


外に出れば友達にたくさん会う。




ウイッグも丸坊主も知ってる人。

「わー!ついに取ったんだねー!」

「坊主もカットしてもらったんだー!へー!触っていい?!」







ウイッグということだけ知ってる人。

「え?ウイッグの中はこんなだったの?!」

「ウイッグ私もやってみたいわー!ウイッグ借りよかな?」

「わ!!ベリーショート似合うねー!」
(多分ウイッグにしてた理由は遠慮して聞けないんだな。)






ウイッグも坊主も知らない人。

「え?すごい短くなったねー!」
(短くなったというか、むしろ長くなったから短くなったという、、、)

「え?!ウイッグだったんだ!!全然分かんなかった!」

「え?なに?丸坊主だったの?え?なにそれ?めっちゃ笑けるー!」

「ウイッグかな?とは思ってたんだけど、そんな理由やったんかーい!面白すぎるわ!ちょっとまた遊ぼう!」
(何かめっちゃ仲良くなれた!)







そして、ドライバーさん。

私をサロンに迎えに来てくれて、私を見つけた瞬間、目を見開いて「ワーオ!!!」


マンションのフロントのお兄さん。

これまた目を見開いて「ワーオ!チェンジ?チェンジ?!」


エレベーターのおじさん。

ガン見。
とにかくガン見。







まさに

インド人もビックリ












↓すべてはここから始まった。