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修理

インドに来てすぐの頃。



ふと見ると台所の床に大きな水たまり。

えーーーー!っと思って流しの下の扉を開けてみると、浄水器から水がポタポタ落ちている。

すぐに旦那に言って管理会社に連絡してもらった。


その日のうちにおじさんが来て、ごちょごちょ触って「原因は分かったけど俺じゃ直せないから明日直せるヤツを呼んどくぜ。」と言われる。

「ちょっと見て直ったとかテキトーなこと言われんでよかったな。」と言う旦那。

出張を合わせるとほぼ2ヶ月先にインドに来ていた旦那の言葉に「イ、インド、、、おそるべし」と思ったのを覚えている。


水漏れは約束通り次の日に別の2人組が来て、これまたごちょごちょ触って直してくれた。


前日の旦那の言葉のインパクトもあって、「ちゃんと直せるんや!」と勝手に驚いていた。







しばらくすると、カーテンのレールが壁から剥がれた。


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ビローーーーン。


普通にカーテンを閉めただけでこうなった。


掃除のお兄さんに「ブロークン!」と指さして伝えるとすぐに管理会社に電話してくれた。

そしてその日のうちに修理の人が電動ドライバーの箱を小脇に抱えやって来た。


測るとか印をつけるとか無しに、いきなりドリルでバリバリ穴を開ける。

その時にドリルを持った手と反対の手に、手のひらサイズにちぎったダンボールで、気持ちだけ破片を受けてくれる。


でもね、ドリルの勢いであなたの立ってる所より後ろにバラバラ飛び散ってるのね。

日本語で、灯台下暗しって言うのね。

ちょっと違うけどね。

手で受けてくれてる所には何も落ちてきてないのね。


カーテンの近くにはソファがあるのだけど、ザラッザラ。


破片でザラッザラ。


もちろん床もザラッザラ。


修理のお兄さんは「よっしゃ直ったぜ!」と満足そうに帰って行った。


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そこにつけるんや。

穴は塞いでくれへんのや。

若干斜めになってるんや。

そりゃ、ザ・メブンリョウ!やもんな。


まだインドに来てすぐだった私は「日本ならこんな破片だらけにして帰るとか有り得へんよな、、、」とブツブツ言いながら、インドの雑さに直面した興奮と日本のサービスの丁寧さ、両方を噛みしめていた。







またしばらく暮らしていると、今度は突然修理を名乗る男性2人が現れる。

たたかう
→にげる
ぼうぎょ
どうぐ

あかん、ここ自分の家やった。

逃げたら袋小路。


挙動不審になっている私を尻目に、さっさと浴槽のあるバスルームへ行く2人。


何やら浴槽周りのゴムを埋め直してくれるらしい。


逃げようとしていた私は「えっ!そんな何も言ってないのに自主的に直してくれるとかあるんや!」とびっくりした。


夕方に来といて、明日まで風呂を使うなとかひどくね?と思ったけど、逃げよう→ビックリになってた私は「OK」としか答えられなかった。





そしたら今度は電球が切れた。

いつものごとく掃除のお兄さんに言う。

そしていつものごとく「今日直しに来る」と言われる。


来ない。

翌日、もっかいお兄さんに言う。

「今日来る」と言われる。

来ない。


というのを数日繰り返した後、バスタブの時の2人組がやってきた。

「電球持ってきてくれたら自分で付け替えんのに。」とかブツブツ言ってると、ダウンライトの本体を天井から引っこ抜いて何やらやってる。

面倒臭い照明器具だなぁ、おい。


当然、天井の破片が床にバラバラ落ちる。

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裸足で踏んだよ?今。

気付かないわけ?


息子を近寄らせないように注意して、ハンディの掃除機で吸いまくる。

っていうか、裸足で来んのほんまやめて欲しいわー、とか文句言いながら。


そして電気を付けてみる。

我が家は全体に暖色系の照明色なんだけど、つけてくれたやつ白いよねー。

真っ白蛍光色!







次に壊れたのは、台所の棚の扉。

蝶番が上側だけ取れてかなり危険な状態でぶら下がり、手が離せなくなった。





その次はフライパンの取っ手がいきなり折れた。





それから次はクローゼットの蝶番。






そして最近。

息子がイヤイヤ期を絶賛発動させながらさらに眠気をプラスして、最悪の状態で泣いて私にまとわりついている時にそれは起こった。

私も進まぬ家事にイライラしていたところ。


台所収納の扉を開けた瞬間、真ん中にあった棚板が斜めに落ちた。

あいにく食器類を乗せていた棚だったのでガッシャーーーーン!と大きな音がした。


音にびっくりしてグズグズが飛んでいった息子と、何事かと飛んできた掃除のお兄さん。


奇跡的にお皿は割れてなかった。

とりあえず斜めになった棚から食器を出して「またかよ!」と心で叫んでいると、もともとのイライラと反応したのか、いままでの鬱憤が吹き出す。



「あーー!もう!ほんまにもうインド嫌い!!」



気付いたらめっちゃでかい声で叫んでた。

掃除のお兄さんも、意味は分からないけど「この人めっちゃ怒ってる。。。」と引きつった顔で見てる。


そりゃそうだ。

いつも掃除をきちんとこなしながらも、ちょっかいを出す息子に優しくしてくれて、私はお兄さんには割とニコニコして怒ったことないし。


前日も上の棚が同じ状態で壊れたのを思い出し、お兄さんに「ここもな!」と伝えてイライラを噛み殺しながら外出した。


帰ってきたら棚の留め具のところに、ネジが斜めにぶっ刺さって直してあった。












“形あるものいつかは壊れる。”





今一番私が腹立つ言葉。


“いつか”の頻度、おかしいやろが!!











↓すべてはここから始まった。