NOと言えない日本人

いつもよくしてくれるご近所さんがいます。

 
 
日本の方ではないのですが、息子を見かけると必ずしゃがみ込んで話しかけてくれて、フルーツやパン、おかずを分けてくれたり、何かと色んなものをもらっていました。
 
私も何か作ったりもらった時はおすそ分けをして、良い関係で交流させてもらっています。
 
 
私の英語はもちろんのこと、その方もそこまで英語ペラペラってわけでもなく、それでも何かと交流は続いているのです。
 
 
 
 
先日、息子とボーッとテレビを見ているとチャイムが鳴りました。
 
出るとそのご近所さんでした。
 
 
近「Hello!Do you need glass?」
 
私「glass?」
 
近「Yes yes! come on!」
 
家に招かれるとグラスとマグカップが5つずつ。
それと大きめの容器が2つ、テーブルに置かれていた。
 
近「Do you need?」
 
私「(いらんなー。でもこんなたくさん急にどうしたんやろ?)How、、、(うーん、どうしたのって何て言えばいいんやろ?)」
 
近「(How muchって聞こうとしてるんだわ、きっと!)No、No!Free!」
 
私「I know!Don't you need?(ま、いらんからくれるって言ってはるんやもんな。どう断ろ、、、)」
 
近「This one(大きめの容器を手に取って)Milk & うーん、、、keep in freezer 3 hours.」
 
私「(アイスかシェイクか作るやつやんな。見たことあるわー。ネットで調べられるやんな。教えて上げた方がいいのかな。)I can search how to use.」
 
近「OK!OK!(調べて使うって言うてるわ!よっしゃ!)」
 
 
ご近所さんは自分の息子を呼んで、テーブルにあったグラスたちをあっという間に我が家の玄関に運んでしまった。
 
 
私「あっ、あっ、あのー、、、、Thank you(苦笑い)」
 
 
 
 
あかんわ、私。
 
完全にNOと言えない日本人やわ。
 
 
 
 
タイミングよく本帰国する人が色んなものを処分するというので、申し訳なく思いながらも、いらないしなー、、、と思いグラスたちを売ってもらうことに。
 
意外にも売れたらしく思ってもみないお小遣いがもらえてしまった。
 
 
 
 
申し訳なかったなーとか考えているとマンションのスーパーでバッタリご近所さんに会う。
 
ちょうど息子がお菓子を買って欲しくて床にしがみついて泣いていたところだった。
 
ご近所さんは、息子が欲しがっているお菓子をサッとレジに持って行って買って、息子にくれた。
 
 
 
 
もう、分かります?
この罪悪感。
 
 
もらったものを売ったとも言えないしお金も渡せない。
 
それなのに息子にお菓子まで買ってもらってしまった。
 
 
 
ほんまバチが当たるわ!
 
閻魔様に何て弁解したら許してもらえるでしょうか。。。
 
 
 
 
 
そんなわけで夜な夜な、上手な「NO!」の言い方を練習しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↓すべてはここから始まった。