インドで借金

以前、日本へ荷物を送ろうとポストオフィスに行った時。

 
 
 
オフィスの中は、英語表記がなくヒンディーのみ。
 
 
窓口は2つあって、1つはお客さんの対応中だったので空いてる方へ。
 
するとそこに座ってたおじさんが面倒くさそうにチラッと私を見て、顎でクイッと「隣へ行け」と。
 
「は?!イラッ!」としつつも隣の窓口が対応終わるのを待って「Please to Japan.」と荷物を渡した。
 
 
この窓口のお姉さんもすーーんごく態度悪い。
 
 
面倒くさそうに荷物を片手に持って、鼻で笑いながら「No.」っつって荷物を雑に投げて返してくる。
 
 
「はぁ?なんで?なんで投げたん、今!」
 
「なんでNoなんかも分からんし、やる気ないんかなんかしらんけど、とりあえず人の荷物投げんなやーーー!!」
 
「あーもう!何がNoなん?Please tell me how to send!」
 
 
見下したようにため息をついて
「No.Packingナンチャラカンチャラ、、、」
 
 
ボソボソ喋るから、英語かヒンディーかの前に何言ってるか全っ然聞き取れへん。
 
何となく梱包の仕方がダメって言ってるみたい。
 
で、梱包の仕方を聞いても首をかしげてため息ついて隣のおっさんと鼻で笑って、ほんっとにバカにした態度。 
 
 
腹も立つけど、英語もヒンディー語も分からないのは自分だし、悔しいけどその日は諦めて泣く泣く帰りました。
 
 
怒りと情けなさを何とか飲み込んでネットで調べてみると、箱に入れないといけないとか、白い布で包まないといけないとか、宛先はその白い布に直接書くだとか出てくる。
 
しかも、白い布はテイラー屋さんで箱にあうように縫い付けてもらうという記事まで発見。
 
 
面倒くさー&難易度たけー。。。
 
 
 
それからは、ポストオフィスに行くのも日本に何かを送るのも諦めていました。
 
 
 
 
 
だいぶ経って、この話を友達にした時、マンション内の文房具屋さんが集荷してくれるという素晴らしい情報を教えてくれる。
 
 
 
 
こんどこそ!!
 
 
 
 
梱包の仕方もよく分からないし、とりあえず紙袋に送りたいものを入れて口は開けたまま持って行った。
 
 
 
紙袋を見るなり「コリアー?(クーリエ)」と聞かれる。
 
ほんまに受け付けてる!!!
 
 
 
 
 
本筋から脱線するけど、インド人が郵便物のことを言う時、コリアと言ってるように聞こえます。
 
送付サービスの食品や日本からの郵便物が来ると、マンションのゲートのセキュリティや、郵送屋さんから「今いるか?」と電話がかかってくるんです。
 
結構最近まで“コリア”=“クーリエ(国際宅配便)”ということが分からなかった私。
 
なので、そんな電話がかかってくる度
「コリア。」
「ノー!アイムジャパニーズ!ノットコリア!」
「イエス!フロームジャパン、コリア。」
「だから!アイムジャパニーズ!ノーコリアン!」
 
という会話を延々と繰り返していました。
 
向こうからしたらジャパニーズなんは分かっとるわ!と言いたかったでしょうね。
 
いや、言われてたんでしょうけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 
元に戻って。
 
敷地内のお店で受け付けてもらえることに軽く感動しながら手続きを進める。
 
 
食品用の植物のパウダーを入れていたのがダメだったらしく、関税の関係か送料にプラス700ルピーかかるよと言われました。
 
そんなにたくさんお金持ってない気がした私は、それを諦めることに。
 
 
そして、全部の送料は3200ルピー。
 
 
 
お財布には200ルピー。
 
 
 
 
、、、
 
 
あれ?
 
全然あらへんやん。。。
 
 
 
だ、大丈夫!
 
クレジットカードあるもん!
 
 
 
 
現金で払わないんやったらパウダーの700ルピーも足してもよかったなー。
 
とチラッと見ると、荷物はすでにガムテで半分以上グルグル巻にされていたのでやっぱりとは言い出せず。
 
 
ま、いいか。。。
 
 
 
 
クレジットカードを機械に差し込み暗証番号を押す。
 
 
エラー。
 
 
番号は絶対間違ってない!
 
 
でも、やっぱりエラー。
 
 
 
 
「近くにATMあるからお金を下ろしてこい」と店員さん。
 
「これは銀行のカードじゃないから下ろせない。荷物送るのまた今度にするわ。」
 
「いいから下ろしておいで。」
 
「いや、だから、キャンノットなの!トライアゲインするからもういいって。」
 
「今日送ってやるから下ろしてこいって。」
 
「無理なの、ムーリー。急いでないからまた今度くるからー!!」
 
「明日と明後日は店は休みだ。1時間後、家にお金貰いに行ってあげるから。」
 
「もう、だから今日はいいねんて!」
 
「わかった。じゃあ土曜にお金取りに行ってやるわ。」
 
「え、全然わかってへんし。なんなん、めっちゃ今日送らせようとするやん、なんなん?!」
 
 
 
 
結局私が諦めて、インド人に借金して荷物を送ることになりました。
 
 
 
 
10日くらいかかるのかと思いきや、2日後に届いたよー!と日本から連絡。
 
 
 
早っっっっ!!!
 
 
そんなスピード可能なん?!
 
 
 
 
 
 
ちょうどごちゃごちゃ言い合ってる時に友達から電話があり、「今もめてる」と言っていたので、後でその話をすると
 
「それって、、、もめたって言うかお金持ってないのが悪いやん。」
 
 
 
 
はい。
そうです。
 
お金持ってないのが悪いんです。
 
 
 
 
 
思えば昔からお金たりないって場面よく出くわしてましたよね。
 
 
レジに言ってお金が足りなくて商品返すことなんか何回もあるし、気に入った帽子を見つけて買ってしまったがために電車賃がなくなり2時間歩いて帰ったり、通学の電車賃が足りなくて喋ったこともない同級生の男子にお金借りたり、一人旅行に出かけるためにお金を下ろしに行くと残高が257円だったり。
 
 
 
インドでは、ケータイと財布がなかったらほんとどうしようもならないので気をつけてたんやけど、、、
 
 
ほんと気をつけよう。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↓すべてはここから始まった。