全力エルボー

トイトレ完了かと思われた週末のこと。

晩ご飯を食べに日本食レストランへ行った。

 

食事をしていると息子が「おしっこ出る!」と言う。

 

こんなところで漏らしたら大変!

息子もせっかく言えたのだからトイレでさせてやりたい。

 

息子を右腕に抱え、二階にあるレストランから一階のトイレに猛ダッシュ!

 

階段を駆け下りて、右に曲がればトイレというところで視界が歪む。

 

すてーーーーーーん!

 

ネパールで買った、可愛いだけでしばらく履いてると痛くなる滑りやすいサンダル。

 

レストランの入っているホテルは掃除が行き届いていて、このサンダルがさらに良く滑る。

 

滑った瞬間、とっさに息子を守ろうとしたところはさすが。

息子の体を自分の方にぐっと抱き寄せ、頭を打たないように抱き込む。

 

それと引換に体の外へ肘が出る。

 

そのまま大理石の床に全力でエルボー。

 

どーーーん!!

 

こけた音が響き渡る。

5、6人のホテルの人が駆けつけてきて口々に大丈夫か?!と聞かれる。

 

息子は幸い頭は打たず、少しお尻を打ったのと急に転けたことにビックリして泣いている。

 

子どもに優しいインド人は心底心配そうに息子のことをのぞき込んでる。

 

多分私の方が痛いから。

 

こけた恥ずかしさでヘラヘラ笑いながら「ノープロブレム!ノープロブレム!」と連呼する私。

 

 なんか痛いけどどこが痛いのか分からぬままに、息子を抱き直しトイレへ行った。

 

トイレは無事間にあった。

 

しかし、痛い。

右肘がものすごく痛い。

 

動かせるし動かした時に起こる痛みはないから骨折とかじゃないはず。

 

でも痛い。

 

こけたシーンを客観的に思い浮かべて見たら、あまりに痛そうで目をギュって瞑りたくなった。

 

とりあえずは湿布を貼ってやり過ごす。

 

ふと肘をぶつけたり、意識せずに肘をついてしまって「うーーーー、、、」となる。

 

それでも少しずつその痛みも減ってきていた頃。

 

何気に右肘の痛い部分を触っていて「ん?」と思った。

 

何か溝がある?

そしてそこが動く?

 

球体の一部が欠けてそこが動いてるような感じ。。。

 

気になって触っているとますますそんな気がしてくる。

 

ひーーー!ゾワゾワするーーーー!

 

よく見ると左右の肘の出っ張り具合もちょっと違う。

右の方が突き出てる気もする。

 

こけてから1週間以上経つのにまだ痛みはあるし、この動く感じも気になるし病院へ行くことに。

 

 

まずドクターに「なぜすぐに来なかったのか」と聞かれる。

そして両腕をドクターの言う通りに動かしてみろと言われ、その通りにやって見せる。

 

幹部を触ることもなく「動かせるから大丈夫だ」と言われる。

 

「それは私もそう思うけどさー、気になるんだよー、レントゲン撮ってよー」

 

そう言っても「大丈夫だよ!」と笑いながら言われて、自分だけが過剰に心配してる気がして恥ずかしくなってくる。

 

でもなー、、、せっかく病院来たしなー。

 

もっかい「レントゲン撮ってほしい」と言うけど軽くあしらわれる。

 

「じゃあこの肘の動くのは何なの?」

 

ドクターが英語かヒンディーで何か言ったのを通訳さんが私に向かって訳してくれる。

 

「内部組織損傷です。」

 

なにそれ、こわっ!

その名称こわっ! 

 

 

アンメルツヨコヨコ的な薬をもらって病院を後にしたけどやっぱりスッキリしない。

 

結局周りの勧めもあって、違う病院でレントゲンを撮ってもらう。

触診もちゃんとしてくれてレントゲン写真を見せてもらう。

うん、骨は大丈夫そう。

そして診断は同じ。

 

同じ通訳さんだったので、また「内部組織損傷です。」と言われる。

 

だからその言葉が怖いってー。 

 

 

 

みなさん、可愛いだけのサンダルと大理石の床には気をつけてくださいね。

 

 

 

 

 

↓すべてはここから始まった。