面倒くさがりを超えてゆけ!
超が付くほど面倒くさがり屋の私。
(過去にも書いたこんな記事)
お裁縫の師匠(呼んだことない)に出会って、簡単な小物だけじゃなく、自分の服や息子の服も少しずつ作れるようになってきた。
相変わらずちょっとひと手間がとてつもなく面倒くさく感じてしまって、裁断の時にまち針打たなかったり、アイロンかけずに目分量で縫ったりしている。
ギャザーを作る時の粗ミシンがめんどくさくて、適当にぐちゃっと縫った時はさすがにひどい仕上がりで、そんな面倒くさいなら作るなよ、と自分でも思った。
でも数をこなしてきたお陰で、本当に手を抜いたらダメなところも何となく分かってきたし、ミシンのことも少しずつ分かってきた。
友達に譲ってもらって使ってたミシンが故障して、新しいミシンをゲットしてからは、さらにミシン熱があがった。
インドに来てから挑戦してみたかったこと。
それは、インドの布で浴衣を作ること。
9月にある日本人夏祭りを一応目標にして、一時帰国から帰った2月頃から少しずつ始めてみた。
まずは浴衣にできそうな布探し。
薄すぎず厚すぎず、ある程度ハリのある布で、日本では絶対売ってないようなインドらしい気に入った柄のもの。
そしてできれば、柄の位置に悩まなくていいように上下左右どっちになってもいけるようなもの。
いいなと思う柄があっても素材が適さない感じだったり、素材は浴衣にちょうどよさそうと思ってもいい柄がなかったり。
お店を転々としながら、棚から気になった布を引っ張り出してもらう。
ホコリまみれなこともしばしば。
そうしてやっといいの見つけた!と思ったら長さが足りなかったり。
そんなこんなありながら、やっと納得いく布を見つけた。
多めに見積もって7m購入。
水通しをしたけど、布が長すぎて干すのもアイロンがけも大変だった。
でも大物作る感にワクワクにやにや。
日本で買ってきた浴衣の作り方の本。
師匠に一緒に解読してもらいながら、まずは裁断に取りかかる。
寸法を割り出すのが本当に大変だった。
まず和裁の専門用語が分からない。
だから文章が分からない。
日本語で書いてあるのに全然分からない。
おくみ下がり。
身八つ口。
つま下。
衿肩あき。
何回もページを行ったり来たりしたがら、ブツブツ呟いて計算するけどほんとに分からない。
衿丈って何?
どここら出てきた?!
寸法の目安のページを見ても前後のページを見ても見あたらない。
ネットで調べてこれかと思うものを見つけたから、師匠の浴衣を借りて測らせてもらう。
それでもよく分からず本とにらめっこしてると、小さく衿丈の文字を見つけた。
他のとこの寸法を足したり掛けたりして計算しないとダメっぽい。
はー、もう目が回る。
やーっと数字を書き出して布に線を引こうと思ったら、布目が歪んでいて縦横がうまく合わない。
格闘してる間になんか間違って切ったらダメなとこを切ってしまった。
きゃーーーー!
もういいや、適当に縫い合わせて使お。。。
裁断だけでもう心折れそう。
たくさん布が切れたから分かりやすいようにマスキングテープで何用の布か書いておく。
よっしゃ!
あとは縫うだけや!
大きさは違うけど四角い布ばっかり。
布は大きいけどまっすぐ縫うとこばっかりやしいけるっしょ!
と思ったけど甘かった。。。
縫い代にあたる部分がたくさんあるのを全部手縫いで始末していく。
ちーーーーん。
三つ折りぐけ。
耳ぐけ。
本ぐけ。
くけくけくけくけ。
大きな布のど真ん中を延々と縫うから、持ちにくいし全然進んだ気がしないし。
まち針を打っても布が広いから少ーしずつ歪んでいってしまう。
結局、床に浴衣を綺麗に広げて、アクロバットヤンキー座り縫いに落ち着く。
おくみをつける時に裁断の時計算間違いしてたことに気づいて血の気が引いたけど、何とか誤魔化すことに成功。
難しいかなと思ってた袖付も衿も意外とすんなり出来た。
最後の方はとにかく縫いたくて、息子の送迎の車の中でも縫っていた。
途中、おくみをつける前あたりで嫌になって2ヶ月くらい放置もしたけど、やっとやっと出来ました!
まだ着て見てないけど、ちゃんとキレイに畳めたからきっと大丈夫なはず。
もう二度と作るか!と思ってたのに出来上がると「もう1枚。。。」と欲が出てきた。
忘れてしまわぬうちにもう1枚頑張るかなー。
↓すべてはここから始まった。