アルーシャの街からルンドゥガイ 子連れタンザニア旅行記⑥

今日はやっと普通の時間に目覚める。

今頃になって体内時計がタンザニアに合ったのか。

サファリ中はやっぱ興奮してたのかな。

 

 

窓を開けると、ちょうどいいくらいの涼しさですっきり晴れて気持ちいい。

マウンテンビューの部屋だったらメルー山絶対見えたのにー。。。


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レストランからチラ見えしたメルー山。

ていうか左の建物すごくない?

マンションの上に家建ってる。

 

 

今日は、私は真剣に布探し。

息子はサファリカーが欲しいらしいので、それも探すための街歩き。

 

ホテルは街のど真ん中に取っていたので、ちょっと通りに出ればお店がたくさんあって賑わっていた。

 

アルーシャの街はサファリツアーするための起点になる街。

だけど、サファリカーに乗ってる欧米人はよく見かけたけど、街を散策してるような人はあまり見なかった。

時期的なせいだったのか、アジア人にいたってはほぼ見なかった。

 

だから歩いていると結構目立つ。

しかも子連れだし、うちの息子は声もでかい。

 


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昨日ジェームスさんが教えてくれたあたりに、布屋さんや仕立て屋さんがあった。

 

とりあえずそのうちの1軒を覗いてみる。

 

誰もいない。

そして電気が点いてないので薄暗い。

 

すぐにお店の人(?)が飛んできて「チャイナか?」と聞かれる。

 そしてあれやこれやと微妙なセンスの布を出してくる。

ここはインドと同じだな。笑

 

タンザニア(とケニア?)の服はカンガと呼ばれるらしい。

テーブルクロスくらいの長方形の布の中でデザインが完結してる感じ。


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同じデザインの布が2枚セットか、もしくは2枚繋がっている。

それをスカートのように巻いたり、ブラウスに仕立てたり、ショールにしたりして、街ゆく女性が着ていた。

 

基本お店で売ってるのはカンガ用の布なので、メーター売りはしていない。(探せばあるんだろうけど、、、)

 

そこのお店は小さめのお店で「うーん、こんだけかー。」って感じで見ていたら、そのお兄さんが「もっとあるところに連れてやる。」って、路地に案内される。


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本当に細い路地で、その狭い通路にお店の人が座ってたりして、ジロっと見られるからなんか緊張する。

 

変なとこに連れてかれて身ぐるみ剥がされたらどうしよー!

とか思ってたら本当にちゃんとお店に案内してくれただけだった。

 

ここのお店も電気が点いてなくて暗い。
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けどキレイにたたまれてて整頓されてて見やすかった。

 

あー、やっぱ布選ぶの楽しーーー!

 

昨日もお土産屋さんで少し見たけど、見てる分には可愛くても、この布を使って何か作るとなると難しい色や柄。

柄も大きいものが多いから小物には向かなさそうだし。

うーーーん。

あれやこれや出しては広げて悩む。

 

値段も観光客プライスで言われてる感じ。

昨日のお土産屋さんの方が安かったぞ。

そう言ったらその値段にはなった。

 

タンザニアの通過はタンザニアシリング。

ホテルやサファリロッジではアメリカドルが使えるところがたくさんあったけど、ローカルなお店ではダメなところが多い。

 

メーターで計算すると、安い布で300円くらい。

まぁまぁ、そんなもんか。。。

インドとそんなに変わらないし。

ここらで手を打っておくか。

と思いながら、タンザニアシリングとドルとで値段交渉し、頭の中は円も混じって計算している。

結局、向こうが最終的に言ってきた値段で「オッケー!」と言いかけたけどちょい待てー!!

 

何となく違和感を覚えてアプリで計算すると、シリングでちょっと盛って言われてた!


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今は便利なアプリがあるんですからね!

誤魔化されませんよ!

画面を見せると「あんた賢いね!」って。

賢いのはアプリなんですけどね。

結局思ってたくらいの値段で買えて大満足。

その間、旦那と息子は道行く人にTシャツを激推しされてたり、他にも何か売りつけられそうになりながら待っててくれた。

女の買い物に付き合うほどつまらんことないやろなと思いつつ、ほんとに感謝。

 

あー、何作ろっかなー♪

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青率高し。。。


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マサイ族のマサイシュカ。


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ストールだけどスカートにリメイクしたいなー。

 

 

さぁ、次は息子の欲しいサファリカー。

 

昨日も少し街を歩いてみたけど、そもそもおもちゃ屋さんがない。

あったと思ったら文具屋さんにラジコンが少し置いてあるだけとか。

ネットで調べたけど数少ないショッピングモール(と呼べる?!)にもそれらしきものはない。

 

布屋さんを出ると色んな人が声をかけてくる。

そのうちの一人に「おもちゃ屋さんってどこにある?」と聞くと「知ってるからついて来い!」と言う。

他にも「こっちにも布売ってるよ!」とか「おみやげにTシャツ買って!」だの言ってくる人にもみくちゃにされながら脱出。

おもちゃ屋に連れてくれるという男の人は「アイアムラッキーマン!ハッピーハッピー!」みたいな感じで話しかけてきて怪しい。

けど、とりあえずついて行く。

 

着いたところはさっきと同じような路地。


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確かに。

おもちゃ屋さんではないけど、ダンボールにごちゃっとおもちゃが入っている。

 

でも、どれも1回走らせたら壊れそうな車ばっかり。


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この変な車が7ドル。

いやいやいや、7ドルはないわ。

 

インドでもせいぜい100ルピー(170円くらい)でこんなん売ってるけど、その値段でもこれはいらんわ。

 

息子はとにかく何か買ってもらおうと、変な車を手に「これ買う!!」と半泣き。

 

7ドルはないって言うと最終的に5ドルにはなったけど、息子に「サファリで乗ったようなカッコイくてすぐ壊れないちゃんとしたやつ、絶対見つけたげるからこれはやめとこ。これ買ったらもっとカッコイイの見つけてももう買えへんで。」と何とか諭す。

買え買えとしつこい人達を振り切ってそこを離れる。

 

まだめそめそしてる息子を抱えて、ここのエリアではきっと思ってるようなのは見つけられないだろうから、空港とかで探そう。最悪なかったらインドのおもちゃ屋さんかレゴとかでそれっぽいの探してやろうと言うことで話がまとまった。

 

 

午後はピーターさんのお友達のドライバーが迎えに来てくれて、ジェームスさんが昨日教えてくれたレストランへ。

 

久しぶりの和食にテンション上がる!

って言っても巻き寿司と握りがちょこっとあるだけで、あとはバーガーとかなんだけどね。


巻き寿司と肉肉しいバーガー。

「美味しい美味しい」って感動しながら食べる。

こういう、ちょっとそこらで食べれるものが美味しいって幸せだなー。

 

 

そしてその並びの雑貨屋でたまたま思ってたようなサファリカーを見つける。


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そうそう!こんなん!

これで7ドルなら全然いいわ。

 

そして、その近くで残りの必要そうな分のお金をテキトーに円からドルに替える。

テキトーに。。。

 

 

今日のお宿は“Kaliwa Lodge”

山好きな私たちの為に、キリマンジャロが見えるロッジをと、みんなのサファリの斎藤さんがおすすめしてくれたところ。

 

旅行プランを練っている時にこのロッジに泊まりたくて色々調べていた。

するとロッジの写真と並んで、すんごいキレイな泉の写真が出てきて、みんな泳いだり飛び込んだりしてる。

何ここー!めっちゃ行きたい!

 

んで調べたら、ロッジから1時間くらいかかる場所で、ロッジとは全然関係ないスポットだということが判明。

サファリツアーからはもう離れてる日程だから、自分たちでタクシーなども手配しないといけない。

色々調べている感じだと、タクシーがそもそもあんまりない上に、時間通りに来なかったり、ブッチして来てくれなかったりするらしく、あんまり便利に使える感じではないみたい。

だから予定を詰め込まないようにするために、行くのを諦めていた。

 

サファリツアー後の予定をピーターさんとジェームスさんに聞かれた時にその事を話すと、ピーターさんのお友達のドライバーなら連れてくれるということに。

 

諦めてたからめっちゃ嬉しいー!

ということで、ロッジの前にそこへ行ってもらう。

 

 

その名は“Rundugai”

 

地図では一本道が表示されてて、サクッと行けるのかと思いきや、舗装されてない過酷な道のり。


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うっすら道のような跡を辿るんだけど、見失いかけること数回。

 

たまにすれ違う道行く人に、この道であってるか聞く。

みんなすっごいフレンドリー。

学校帰りの子どもがたくさん歩いてて、きゃーきゃー言いながら手を振ってくれる
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こんなとこ、サファリカーみたいなごつい車で走るとこやんな。

普通のセダンのタクシーで走る道じゃない!

 

いつタイヤがパンクするか、取れてしまうかハラハラする。

気づいたら車バラバラになってそう。

 

そんな道だから、読んでた時間じゃ全然着かない。

もう諦めて引き返そうかと思った時!

 

 

着いたーーー!!

 

今までののどかな雰囲気とは似つかわしくないファンキーな音楽が森の中から聞こえてくる。


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欧米人が水着で泳いだりビール飲んだり、わいわい楽しんでいる。

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おーーーー!!

写真で見た通り、めっちゃキレイ!!

 

とは言えまさかここへ来られると思ってなかったし、サファリ中はプールで遊ぶ予定もなかったので、水着も何も持ってきていない私たち。

息子は「プール入りたい!遊びたい!」

そらそうやんなー、、、

でも水着も浮き輪もないねん。。。

 

座って足だけでもちゃぷちゃぷできるかと思って来たけど、そういう感じじゃないし浅瀬で遊べるところもない。

頑張って来たのに残念やなー。

 

そう思って遊んでる人達を眺めていると、一人の男の人が近づいてきた。

 

「10ドルね」

 

入場料取る感じなんですね。。。

一人5ドル。子どもは無料。

何も出来ずに10ドルか。

 

するとまた違う人が「なんで入らないんだい?気持ちいいよー!」と。

入りたいけど水着とかないんだよー。

「そこにレンタルがあるよ。」

なぬ!!!!

 

よく見たら確かにテントみたいなんがあってレンタルって書いてるー!

 

もうあんまり時間もなかったし、私はやめといて旦那に入ってもらうことに。

息子はパンツで。

タイヤのチューブみたいな浮き輪も貸してもらえた。

 

坊ちゃん刈りアジア人の息子が、欧米人に負けじと大はしゃぎしてめっちゃ注目される。
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ドクターフィッシュがいるらしく、旦那はめっちゃ足をつつかれたらしい。

 
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めっちゃ楽しそう。

 

 

まだまだ息子は遊びたそうだったけど、日も傾いてきたので切り上げる。


また帰りは同じ過酷な道。

 

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水遊びで思わぬ出費があったので、再度お配布の中身を確認すると、明らかに今日のロッジ代が足りない。

 

ていうか、水遊びしてなくても足りてないんじゃね?

 

もっとちゃんと計算して両替しとけばよかったー。

ツアーから離れた途端これですよ。

準備や読みが浅くてこういうことがよく起こる私たち。

 

ロッジまでの道のりに両替できるところがあれば寄ってもらうように言ったけど、少し離れた街まで行かないと両替は出来ないみたい。

そりゃそうだよな。

こんな辺鄙なところで、ドルからタンザニアシリングならまだしも、円からドルなんて出来るとこないに決まってる。。。

 

どうしようかと言ってるうちに、車はロッジに向かってどんどん山の中へ入っていく。

両替の話も途中なのに、スマホの電池が旦那も私も相次いでなくなり、ロッジの場所が分からなくて迷子に。

 

そのへんの人に声をかけるとロッジの場所を知ってる人がいて、案内のために車に乗ってくれる。

少し走ったら、この人の方が詳しいからと選手交代。

前にロッジで働いてたそうな。

 

道沿い右手に、緑の看板で“K”とだけ書いてる道。

こんなん絶対見落とすーーーー!

 

 

そうしてやっと到着。


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ドイツ人のトーマスさんが経営するこのロッジは、本当におしゃれでキレイで見晴らしもよくて最高!

 

わー、ここ来てよかったなー。

最っ高やなぁ。

ご飯もめっちゃ美味しいなー。

 

って何か忘れてる。。。

 

!!!

両替どうするんやっけ?!

 

ここは結構な山の中。 

支払いは現金のみでカードも使えない。

明日街まで両替に行くにしても、往復で40ドルかかるらしい。

両替のために40ドル。。。。

 

美味しいご飯の味も半分くらいにしか感じられず、とりあえず明日トーマスさんに円で払わせてもらえないか相談してみよう。もうそれしかない。というところに落ち着き、モヤモヤと心配事を抱えたまま、その日は寝た。

 

 

 

 

 

↓すべてはここから始まった。