オートリキシャのドライバー

インドでよく走ってるオートリキシャ。

 

タイで言うトゥクトゥクみたいな乗り物。

きっとその方が日本の人には伝わるよね。


f:id:lovepowdersnow:20180521035453j:image

 

 

息子も大好きなので、すぐ近くのモールや駅に行く時に乗ることがある。

 

うちのマンションのゲートの側にたいてい1台は止まっていて、そしてたいていドライバーが車内か近くのベンチで寝ている。

 

勤務中お眠りになっているところ大変申し訳ないのですが、声をかけて起きていただいて運転していただくことになる。

 

 

この日もモールに行くためにオートに乗ろうと思い、ゲートにやってきた。

 

息子と「オートリキシャいるかなー?」と言いながらゲートを出ると、ちょうど1台止まっていた。

 

でも辺りを見回してもドライバーらしき人がいない。

道端に目を凝らして見てみるけど寝ている人もいない。

 

ゲートの人に「このオートのドライバーどこ?」って聞いても知らない様子。

 

他のオートが来ないかしばらく待ってみたけど来ない。

 

うーん、どうしようか?

歩けない距離ではないがこの季節には自殺行為。

UVERなんかでタクシーでも呼んでみるか。

 

作戦会議をしていると、向こうから男の人2人がはしゃぎながらダッシュしてきた。

一直線にこっちに向かって走ってきているけど、顔を見るとめちゃめちゃ楽しそうに笑ってる。

 

インドの男の人は男同士ですごく仲がいい。

手を繋いだり、肩や腰に手を回しあって歩いていたりするけど、普通に友達なことがほとんど。

 

だからその2人も、ただ仲良しでかけっこでもしてるんかなって感じだったんだけど、私たちの待ってるところまで来ると、肩でハーハー息をしながら「乗るか?」と言ってきた。

 

お前のオートかーい!

 

「どこいってたん?待ってたんやでー」

と言うと、耳を疑う答え。

 

 

「2人でゲートまでレースしてたんだよ!」

 

いや、知らんがな!!

 


f:id:lovepowdersnow:20180522135607j:image

当たり前のように2人一緒に運転席に乗り込みモールまで連れてってくれました。

 

 

 

帰りもオートで。

 

ハットを被って小洒落てるのかと思いきや上下ジャージのお兄さんのオートリキシャに乗った。

 

やたらと「日本人か?ゴルフするか?どこどこのゴルフ場はいいぞ!」とか話しかけてくる。

 

オートリキシャにはドアや窓はない。

ドライバーに話しかけられてもバイクに乗ってるみたいなもんで、かなり聞き取りにくい。

おまけにクラクション、車やトラックのエンジン音もうるさいからさらに聞こえない。

 

私も旦那もテキトーに返事してた。

 

目的地まで着いて降りようとすると「ワンミニッツ!」と、ちょっと待ってと言われる。

 

お金も言われたのちょうど渡したけど?

何?

 

何やら自分のスマホを操作するお兄さん。

 

満面の笑みで見せてきたのは自分がゴルフしてる写真。

 

何やねん!

見て見て!ってお前は親戚の子供か!

 

 

オートリキシャのドライバーになるには少年の心が必要なようです。

 

 

 

↓すべてはここから始まった。