マブダチになる瞬間 子連れウズベキスタン旅行記②
8月17日(土)
2日目。
息子に起こされて目が覚める。
解熱剤のおかげでしっかり寝れたのか、昨日より覇気のある顔をしてご機嫌そう。
「昨日タクシーのおじさん、ホスピタルのことゴスピタルて言うて、ほんでポーニョポーニョ言うてたなぁ!ギャハハハハ」
朝からこの話でずーーっと笑ってる。
でもまだ熱はある。
どうしようか悩んで、最悪捨てることになってもいいから明日の電車を予約し直そうかということに。
もともとは、タシュケント→ブハラ→サマルカンド→タシュケントと、電車でまわる予定をしていた。
それを、タシュケント→サマルカンド→タシュケントに変更しよう。
SIMカードもなんでか使えるようになってたので、フロントの人の協力のもと電話かけさせてもらって自分の電話番号をゲット。
これでタクシーのアプリも使えるー!
朝ごはんのあと、タシュケントの駅に明日の電車のチケットを取りに行く。
アプリも使い方簡単で分かりやすく、すぐにタクシーが来た。
駅も近いしラクショー!と思っていた。
が、しかし。。。
地図上でゴールに指定したところから確かに駅の建物は見えるものの、駅の入口ではなくただの路肩。
「ここでいいのか?」
いや、ロシア語だからまったく意味は分からないんだけど、そんな感じで振り向く運転手のおじさん。
「ステーションに行きたいの。トレイン、トレイン。ステーション。」
「ДМХеддЭЩздбьΑяыьф?」
あかん、全然通じてないわ。
トレイン、ステーションもあかんのか、、、
逆におじさんからしたら、簡単なロシア語なのに通じなくて困ってるんだろうな。
タシュケントの駅について事前に調べてはいた。
それによると主要な駅が2つあってチケットによって出発の駅が違ったりするそうな。
チケットの手続きをしたい私たちが行くべき駅はこっちだと思ってたけど違うのか?
「НФаδеШδ??θЩяДΑфΑМ?」
何か聞いてくれてるおじさん。
この時代でよかった!
スマホの翻訳アプリを音声モードにして渡す。
めちゃめちゃ長く喋ってくれて、途中で消えたりしちゃったけど、要約すると「どこに行きたいんだ?」と聞いてくれていた。
「駅!電車のチケット!」とロシア語に翻訳するけどいまいち伝わってない。
「дХзθЬбШШサマルカンドВЛННьЬЛЬШ!」
ん?今サマルカンドって言った?
「イエスイエス!サマルカンド!サマルカンドにGOするトレイン!」
また音声モードでスマホを渡すと、翻訳アプリが「それはもうひとつの方の駅です。あなたは間違った方に来た。」とな。
うぉー!伝わったーー!!
んだよね??
若干の不安もありつつ、おじさんを信じてもうひとつの方の駅まで連れてもらう。
その間に、昨日の「ポーニョ」が知りたくて調べてみると、ロシア語で「わかりました」って意味だった。
へー!これは覚えとこう!
無事に駅に到着。
タシケント・ユーニイー
https://maps.app.goo.gl/aSJdpe1JE1xdkvys7
駅に向かって右側にある、この建物でチケットの取り扱いをしている。
※違う方の駅でもチケット買えるんだろうか?その辺は不明。
中に入るとインフォメーション的なのがあったので、予めロシア語に翻訳しておいたスマホ画面を見せる。
「タシュケントからサマルカンドへ行く明日の電車を予約したい。」
すると、反対側に並んでいる窓口の番号を教えてくれて、そこで買えるとのこと。
言われた窓口に並び、順番を待って、また翻訳した画面を見せる。
電車の時間も調べてきてたので文字で打って見せ、後ろでチョロチョロしてる息子と旦那を指さし、「3人!3人!」とアピール。
すぐに伝わって、スムーズに明日のチケットGET!!
その電車に乗るには何時に駅に来るべきか、隣の建物に直接行ったら駅のホーム入れるのかなども、抜かりなく聞けた。
え?楽勝すぎてビックリしてますけど?
翻訳アプリありがとう!
電車のチケットは旅行前にネットで調べたりして自分で手配していた。
その時に目にしたサイトやブログによると、電車の予約はすぐ埋まってしまうので当日では取るのが難しいとのこと。
今日の朝乗るはずだった電車の分は、ネットからキャンセルを試みたけど無理だった。
本当なら明日乗る予定だった、ブハラ→サマルカンドの電車も、私たちの予約してるせいで乗りたいのに乗れない人がいたら心苦しいなぁという思いがあって、キャンセル出来ないか聞いてみた。
その電車のEチケットと「キャンセルしたい」というロシア語に翻訳した画面を見せる。
うんうんと頷きながらパソコンを操作する窓口のお姉さん。
そしてロシア語に少しの英語を混ぜつつ何やら説明してくれる。
が、なーんにも分からない私。
お姉さんは困った顔をして「○番窓口に行って」と、そっちの方に指をさして教えてくれた。
そしたら恰幅のいいおじさんがその窓口に来てくれた。
上手な英語だけど、それはそれで分からない私。
ご、ごめんなさい。
私、英語ができるわけでは無いんです。。。
何となくわかったのは、キャンセルした分は払い戻しができること、プラスチックがなんとかかんとか。
払い戻しをしてほしかった訳じゃなかったけど、直前のキャンセルなのに返してくれるなんてありがたい。
どうやら一生懸命言ってくれてるのは払い戻しの方法。
話の中に、カード、プラスチックというワードが出てくるんだけど、なんの事かさっぱり分からない。
いや、文章としては分かるんだけど、翻訳してみても「それはプラスチックに戻ります」とかになって、意味が分からない。
現金で返してくれないの?
クオカードみたいなんで支払われるの?
窓口から出てきて、ジェスチャーやらも交えて説明してくれるおじさん。
そのうちにだんだん説明してくれる人が増えて、みんな口々に「プラスチック、プラスチック」って言ってくる。
払い戻しと素材の名称に何の関係があるんだー?!
かれこれ10分くらいプラスチックと連呼されてる。
分からなすぎて笑えてきたー。
こっちも向こうも苦笑いしてると、ふと旦那が「ていうか、そもそもお金ってもう払ってたん?」と聞いてきた。
えー?どうやったっけ?
正直、毎日バタバタしながら、予約関係もしてたから細かいこと覚えてないなぁ。
いや、ん?待てよ。
オンライン予約の時にカード番号入れたな、そういえば。
支払いに使いたいカードがMasterCardで、でもVISAしかダメってなってたよなぁ?
そのことは旦那も覚えてた。
てことはやっぱりお金は支払ってるから、払い戻しされるというのは間違ってな、、、、、
あーーーーーーー!!!!!
そういうこと?!
その時、入力したVISAカードに払い戻されるよってこと?
困った笑顔で悩んでくれてるおじさんの方に勢いよく振り向いて「クレジットカード?!」と軽く叫んだ。
旦那が「そういえばクレジットカードとかのことプラスチックって言う国あるかも!」と。
なんだそりゃー!!
周りを囲んで一緒に悩んでくれてた人たちも「お?伝わったのか?!」って空気になってる。
覚えたてのロシア語で「ポーニョ!ポーニョ!!」って言ったら、みんなパーッと笑顔になって軽く拍手が起こった。
おじさんとバチッと目が合う。
一歩二歩、自然とお互いに歩み寄る。
パーーーーン!!
その瞬間の私とおじさんは、完全に、完っ全に桜木と流川だった。
こんなにナチュラルで、こんなに熱いハイタッチ、人生になかなか無いぞ。
お互いに、“伝わった”という達成感が自然とそうさせた。
コミュニケーションって言葉以上のものがあるよね。
もう親友って呼んでいいよね?
やるべき事ができて、気持ちも爽快。
息子も薬が効いてるおかげで熱はなく、元気に走っている。
よし!
本当なら昨日やりたかったこと。
地下鉄に乗りにちょっとだけ行ってみようか!
地下鉄?なんで?
どこの国行ってもメトロ乗って、好きだねーって思った方。
“タシュケント 地下鉄”でぜひぜひググっていただきたい。
今回の“地下鉄乗りたい”は息子のアクティビティとは違うんです。
駅がそれぞれめちゃくちゃ凝っててすごい美しいらしい。
軍事施設も兼ねてたらしく撮影禁止だったのが、去年くらいから解禁されてるとのこと。
タクシーで移動してタシュケント駅から地下鉄に乗る。
地下に下りると切符売り場がある。
どこまで乗っても大人1人1400スム(約15円)
途中で乗り換えて違うラインに乗っても一律1400スム。
やっすーーー!
子供は何歳からいるのか分からないけど、6歳の息子はいらないと言われた。
おもちゃのコインみたいなトークン。
切符売り場の横の、何とも言えない雰囲気の入口を入る。
※写真は出口だけど、、、
するとこんな改札があって、そこにトークンを入れる。
入る時に入れたら出る時は何もしないでそのまま出れる。
だから、トークン買ってすぐ改札だから、トークン持ってるのほんの一瞬。
なんかもっと効率よくできそうよね。。。
いよいよ駅のホーム。
美術館の入口みたい。
わくわく。
こんなところに電車が入ってくる。
なんか変な感じ。
ほんとに美術館をそのまま駅にしたみたい。
車内の暗めの雰囲気がソ連感あって、またわくわくさせてくれる。
他の駅もそれぞれに全然違う雰囲気でステキだった。
地下鉄で向かった先はチョルスーバザール。
チョルスー・バザール
https://maps.app.goo.gl/V1AncodvGHiXyimq7
駅から出たらすぐに露店がたくさん。
めっちゃくちゃ広い。
野菜、果物、肉、日用品、宝石店、、、
ほんとになーーーんでもある。
グッチとルイヴィトンの袋もあるんだからね!
進んでいくとこんな建物があった。
中は肉屋さんばっかり。
息子が疲れてきたのでアイス休憩。
ついでにこれ食べてみる。
羊肉って苦手だったけど、これはめっちゃ美味しかった。
新鮮なんだろうなー。
シャシリクっていうらしい。
この大きなパンがどこにでも売ってて、シャシリクを食べたお店でも出してくれた。
パンも美味しい。
まだ病み上がってない息子が疲れてきたので、早々に撤収。
ホテルに戻る途中でお昼を食べようと、さっきとは違う駅で降りて、メトロの駅からはタクシーで調べたレストランへ向かう。
タクシーはもちろんアプリで。
アプリだと料金もわかりやすいし助かるわー。
結構乗ったなと思っても100円もしなかったりする。
ただ、、、
やはりアプリで呼ぶタクシーは、駅や空港にいるタクシーと違ってバリバリ現地の人だから英語がほんと通じない。
レストランを通りすぎたから「ストップ!」って言ったけど、それが通じない。
「え?何?」ってそのまま過ぎていっちゃった。
ストップも通じないかー。。。
道順は指させば伝わるんだけど、ストップ通じなかったらどうしよか(笑)
ご飯食べたあとは、ホテルに帰って昼寝したり、各々YouTube見たりのーんびりする。
まだ熱が下がりきらない息子。
熱が上がってきても、普段通りの元気さは取り戻してるんだけどなぁ。
今晩、明日の朝の様子を見て、あとはなるようにしかならないか。
夜はSushi Bar "Yaposha"へ食べに行ってみる。
https://maps.app.goo.gl/eMcqzqARG1G2RhQVA
お寿司は別に特別不味くも美味しくもないんだけど、醤油が、、、、甘い。
醤油のせいで台無しになっとる。
うどん、なにこれ?(笑)
このお店で1番美味しかったのは、アイスで頼んだはずなのにホットで出てきたジャスミンティーでした。
↓すべてはここから始まった。