ただいまインディア

 インドに帰ってきてしまいました。

 

相変わらずまだまだ白い朝の空気。


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はー、、、

すでに日本の澄み切った青い空が恋しい。

 

 

 

 

 

インドへ帰る前の荷造り。

 

スーツケースをごそごそし出すと息子が目を輝かせてやってきた。

「ボクも手伝ってあげる!」

 

嬉しいなぁ。ありがとう。

でも気持ちだけでほんと大丈夫!

 

きっちり並べて入ってる物を引っ張り出してくれる。

ややこしい!

 

「ちょっとお父さん!息子連れてどっか行ってきて!」

「ちょっとお母さん!息子もう寝かせて!」

 

じいちゃんばあちゃん、マジでごめん!ありがとう!!

 

 

1つ23キロまでの荷物を1人につき2つ。

今回も息子と2人で帰るので、計4つ。

うち1つは、息子がサンタさんにもらった自転車。

 

まずは、この自転車を元のとおりに解体して箱にしまう。

その隙間に、一時帰国中に増えに増えたおもちゃを立体パズルのごとく組み合わせて入れていく。

 

いびつな形のもの程ピタッと納まったら気持ちいい。

 

重さも15キロと余裕。

 

 

スーツケースの一番大きいやつには私と息子の衣料品。

服なんてかさばる割に軽いから、いつも結構パンパンに詰めても大丈夫。

これでもかと詰めまくって、間にも平置きしまくって、スーツケースに乗っかって何とか閉まった。

 

そしたら、、、

 

25キロ、、、

 

全然あかんやん!

 

 

と、とりあえず他も詰めてみて考えよう。

 

 

他のスーツケースも、いつもの要領で小さいやつに重い荷物から入れていく。

 

 

1つは24キロ。

 

もう1つが23キロ。

 

 

 

。。。

 

あかん、失敗や、、、

甘く見てた、、、 

 

また3つのスーツケースを開いて優先順位の低いものを抜く。

 

抜いたものの重さを測る。

 

あかん、まだ足りひん!

 

食料はできるだけ入れたい!

 

後は1ヶ月後に来る両親に運んでもらえるから、1ヶ月間なくても我慢できるもの。

 

これ諦めよ。

歯間ブラシ。

 

こんなん抜いて意味あるのか?!

軽すぎるだろ!

 

 

やっとのことで何とかトータルの重量、23×3の69キロになった!

 

あとはどう入れるのか、、、

 

小さいけど重いものを抜いて、大きいけど軽いものをギューッと詰めて。

詰めて閉めて測る。

開けて抜いて違うの詰めて閉めて測る。

 

ひたすらあっちへこっちへ荷物の移動を繰り返していたら、ついに3つのスーツケースが1つ23キロジャストになる奇跡が起きた!

 

 

荷物よしっ!!

 

 

 

あー、でも飛行機約12時間。

息子、乗り切れるだろうか、、、

 

飛行機の中はおもちゃやおやつで何とかなったとしても、問題は着いてから。

 

インド時間では9時過ぎだけど、日本時間では夜中の1時前。

眠いよなー。

イミグレーションまで遠いけど、息子歩けへんやろなー。

寝た息子を抱っこ紐に入れて、預け荷物4個。

カート1台にはとうてい乗らないからカート2台押し。

 

。。。。

 

 絶望しか感じない。

 

不安すぎて寝れない!

この不安をポロリと旦那にこぼしても「寝な余計きついやん」

 

。。。。

 

かける言葉100%間違ってますよー!

 

 

 

飛行機はお昼のフライト。

 

2ヶ月お世話になった実家を出て予定通りの時間に空港へ到着。

 

チェックインも順調にジャスト23キロのスーツケースを預けられた。

自転車の箱の中身について聞かれたので、自転車とおもちゃだと答える。

「タイヤの空気は抜いてありますね?」

 

はっ??

タイヤの空気抜くの?

周りの自転車運んだ友達はそんなこと言ってなかったよ?

この中身、一度出したら戻せる気がしない!

抜いてありますって言っとこうか?

でも運んでる間に破裂とかしてたら絶対いや!

何か起こってめっちゃ怒られたりしてもいや!

でも空気抜くためにおもちゃ出すのも絶対いや!

 

とフリーズしてる間にもう一度「タイヤの空気抜いてありますか?」と聞かれた。

 

こんだけ固まってて抜いてありますって言っても絶対嘘やんな。

 

「抜いてないです、、、抜きます、、、」

めっちゃ涙目。

 

空港の隅の方へ行ってバリバリとガムテープを剥がす。

 

開けると美しいほどにきっちりと荷物が詰まっている。

 

はー、これを出すのか、、、

 

できるだけ配置を目に焼き付けながらタイヤの栓に手が届くくらいまで荷物を出せた。

 

空気を抜くのは簡単。

 

空気が抜けた分少し空きスペースに余裕が出来ていて、さっきの記憶通り入れていくと元通りに!

 

あーーーーーよかったーーーー!

 

もう一度預けに行って、チケットの座席もちゃんと隣同士か確認。

 

 お願い!!

もう何も起こらないで。

 

 

見送りに来てくれた家族とお別れをして、セキュリティもイミグレーションもインドの20分の1のスムーズさで通り抜ける。

飛行機も定刻通りで、息子も静かに遊んだりおやつ食べたりしてくれて、私は『君の名は』を途切れ途切れ見ながら号泣。

インドに着く3時間前に息子が寝て『君の名は』アゲイン。

到着する30分前に機嫌よく起きた息子は、イミグレーションまで私の手を引いてずっと歩いてくれる。

スーツケースもスムーズに出てきたし、自転車のだけは別のところに預けられてて少し時間かかったけど問題なく受け取れたし、カート2台押しも気合でいけたし、出口でも荷物チェックされることなく食料も無事!

 

かみさまー!!ありがとーー!!

そして今回もほんっと頑張ってくれた息子に感謝!

 

 

着いた瞬間の大気汚染の匂い、イミグレーションで仕事中に世間話で盛り上がる職員、クラクションのうるさい道路、ガタガタの道。

 

インドに帰ってきたなと感じる。

 

 

 

次の日、さっそく息子をスクールに連れて行くと、見慣れた町並みにゲートが出来ている。

 

私のいない2ヶ月の間にゲートが出来ていた。


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そしてすでに壊れていた。

 

 

 

あぁ、、、ただいま。インディア。

 

 

 

 

↓すべてはここから始まった。