今年もさくっと映画記録
今回の一時帰国中も、映画をよく見ました。
やっぱりほとんどの映画を倍速で。
邦画は倍速だと聞き取れないことがあるから、字幕にするのがオススメ。
って誰も倍速で見る人いないか、、、
一時帰国からしばらく経ちますが、サクッと備忘録。
相変わらず重めの映画ばかりです。
弟に「どっからそんな暗い映画ばっかり情報集めてくんねん!」と言われましたがね。
あらすじなどはググっておくれやす。
そして、ネタバレしてたらごめんなさい。
『LION ライオン 25年目のただいま』
インドではすっかり見慣れてしまった物乞いの子たちも、もしかしたらサルーのように迷子の子もいるのかもしれない。
サルーは運良く裕福な里親のもとで育ててもらえたけど、そのまま路上生活してるような子だっているんだろうなと思うと、インドでよく見る光景がまた違って見える。
再会の場面を必要以上に感動的に作ってないのがよかった。
素直に感動できた。
やっぱりこういうストーリーは母親の気持ちに感情移入してしまって辛い。
どんな思いで何十年も息子を探していただろう。
里親のニコール・キッドマンが養子をもらった理由を語るシーンがとても印象深かった。
素晴らしい慈愛に満ちた考え方だなと思った。
サルーの幼少期を演じた男の子を筆頭にキャストがめっちゃよかった。
映画を見たあと、GoogleEarthで給水塔のある駅を探しだした。
駅を見つけた瞬間、サルーとグドゥがはぐれる瞬間を見てしまったような気持ちになった。
『ギフテッド』
子育てしている身としては、多かれ少なかれ共感するテーマなのかなと思う。
その子の今にとって、その子の将来にとって、本当にいい選択とは何なのか。
インドに住んでいるのもあって、スクールなどの環境をどう選ぶかすごく悩む。
まだまだ悩んでいる最中。
子育てってずっとそうなんだろうな。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』
ストーリーはシンプルだからわかりやすい。
弱者に冷たい社会の仕組み、役所のシステムの矛盾にめっちゃ腹立った。
誰のための制度なの?って。
お母さんが配給の缶詰をむさぼってしまうシーンはすごく悲しくて泣けた。
『追憶』
安藤サクラが見たくて見た映画。
全体にちょっと雑でちょっと入り込めなかったかな。。。
いい俳優さんたちだから、もっとストーリーに深みが欲しかった。
『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』
実話に基づいた問題作。
公開されてない国もあるらしい。
インドの近隣国といつ話でもあり、貧しい生活をしてる人たちの光景も似たような感じで胸が痛んだ。
企業側がすべて悪いかというとそれは違うし、企業に立ち向かったアヤンの勇気や葛藤も分かるように描かれてる。
鑑賞した後日、モデルになった企業のサイトでこの映画について言及してる部分があるのを発見。
映画見たらそっちも読んでみたらいいかも。
『ハクソー・リッジ』
これも実話。沖縄戦の話。
武器を持たない兵士の人がいたなんて知らなかった。
信念を貫く強さは単純にすごいと思ったけど、戦闘シーンや地獄のような敵味方関係なく折り重なって倒れているシーンは見てるこちらも平常心を失う。
戦争の無意味さを本当に感じる。
『この世界の片隅に』
良いとは聞いてたけど本当に見てよかった。
主人公ののほほんとした性格もさらに戦時中の生活や緊迫感を浮き彫りにしていた。
自由恋愛結婚じゃなかったからこその微妙な恋心とかも、どんな時代も変わらないものを感じて、だからこそそれが戦争によって壊されるべきものじゃないと思えた。
主人公の声もすごく合っててよかった。
原作の漫画もすごく読みたい。
『怒り』
端から端までキャストがすごい。
そしてその全員がこれ以上ないくらい才能を発揮してた。
3つのストーリー、それぞれの映画を見たような満足感。
ストーリーは重く苦しい。
見てるこっちも試される。誰が犯人なのか。
この人じゃないと信じたい。でも疑いを持ってしまう。そしてそれを相手に伝わってしまうことで今までの信頼関係は一瞬にして壊れる。疑った自分を責めて苦しむ。
信じること、疑うこと、疑われること、怒り、憎しみ、悔しさ。
そういう感情が詰まった1本。
すごい作品だと思う。
奴隷制度の話。
主人公は間違いから奴隷にされた人だったけど、じゃあそうじゃない人は奴隷にされていいのか?違うだろ。っていう気持ちがずっともやもやして見てた。
それが当たり前の時代だったんだろうけど、今自分の時代でも、当たり前だと思って見過ごしてること、誰かを無意識に傷つけてないかとかちゃんと考えないといけないなと思った。
『沈黙-サイレンス-』
日本人の特徴、日本的な雰囲気がものすごくよく表現されてたのに、監督が日本人じゃなくてびっくりした。
キリシタンが弾圧された時代があったことは知っていたけど、この映画をきっかけに調べてみたら、弾圧や拷問はともかく、キリスト教を禁止にしたかった日本の幕府のことも理解できた。
目の前の命か、自分の信仰か。
その時に信じる神は助けてくれるわけではない。
人間の弱さや強さを素晴らしく描いている映画だった。
キチジローにはやきもきさせられたけど、でも彼が一番人間らしくて、窪塚洋介の演技はやっぱすごいなと思った。
『クロッシング』
ずっと何年も前から見たかった映画。
北朝鮮の脱北の話。
救いがなくて辛いけど、これが現実な人も沢山いるんだろう。
家族をおいて命懸けで薬を求めて辿り着いた韓国で、処方箋さえあれば無料でその薬がもらえると知った時の気持ちはどんなだっただろう。
生まれた国が違うだけでこんな不運が待ってるなんて、、、
お願いだから自分の国の国民のこと救ってやってくれよー!ってあの人に言いたい。
『おかあさんの木』
小学校の時に、学芸会でこの話をやった。
今でも歌を覚えているほど印象に残っている。
昔を振り返って語られるシーンが薄っぺらすぎて正直いらなかった。
戦地へ行く人ももちろん大変だけど、いつ帰るか分からない大事な人をただただ待つというのも苦しくて辛いことだな。
この実験のことを知らなかったから、勉強になった。
ドキュメンタリーに近い感じ。
あんな程度の命令で人は残酷な現実から目を背けて従ってしまうもなのんだな。
『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』
ずっと見たかった映画だけどレンタルになくてDVD購入。
タイトルの通りのドキュメンタリー。
服を自分で作るようになったからこそ分かる、その大変さ。
私もこの映画に出てくるようなお店でたまに服を買う。
売る側にも買う側にも責任があるすごく大きな問題。
服だけじゃなく、物が作られる過程に目を向けて本当にその値段が物の価値に見合ったものなのか考えないといけない。
安いというだけで買って、誰かの生活や安全を踏みにじる側に加担していないか、考えるべき問題だと思う。
この映画を見ると、“真の代償”という言葉は心に重く残る。
この時代、たくさんの人が見るべき映画だと思う。
↓すべてはここから始まった。