ンゴロンゴロクレーター 子連れタンザニア旅行記④

また4時半に目が覚める。

 

あかん、この時間に絶対目覚める。

体内時間正すの諦めよ。

二度寝はやめて荷物を片付けたりする。

 

今日はさすがに寒いなぁ。

標高が高くなるとやっぱり朝晩冷えるなぁとか思って朝ごはんを食べに行くと、欧米人タンクトップにハーフパンツやったりするからビビる。

皮膚感覚違いすぎ!

 

昨日もうっすら寒い中でプール入ってたし。。。

 


朝ごはんはもちろんまためーーっちゃ美味しい。

お茶目なシェフがオムレツ作ってくれて、見た目は普通のよくあるホテルの朝食やのに、なんでこんな美味しいの?!

またコーヒもー飲んでほっこり。

普段そんなにコーヒーばっかり飲むことないのに、やっぱ本場の美味しいやつは違いますな。

ウニとかもそうやもんね。

って何でここでウニ出した?私。。。

 

 


8時30分、ロッジを出発。

 

昨日ジェームスさんに聞いたら、ここから7分で着くらしい。

めっちゃ近いやん!

と思ったら路地から出るだけで7分はかかった。

数字、、、弱いのかな?聞き間違えたかな?

 

結局ゲートまで30分以上。

 

 


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ンゴロンゴロクレーターのゲート。


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ずっとずっと昔。

ここには大きな山があった。

それはキリマンジャロより高かったと言われているらしい。

それが火山の噴火でなくなった。

そして出来たのがこのクレーター。

どんな噴火やったんやろ。

おっそろしーーー!!

 

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クレーターの淵は大体2000mくらい。

外から移動してくるものもいるけど、ほとんどの動物たちはここで一生を過ごすんやって。

 

そしてこのクレーター。

山のとこにはマサイ族が住んでいる。


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このマサイ族の連れてる牛の、首についてるカウベルの音が地名の由来なんだとか。

放牧されてる牛ともすれ違ったけど、確かにンゴロンゴロンゴロンゴロって聞こえなくはない。

 

昔初めてこの地名を聞いた時、「ンから始まるとかそんな言葉あるんかーい!」って衝撃を受けたけど、その由来を数十年越しに知れた。

 

 

 

淵の山からクレーター内に下りる急な坂を下りれないのが理由で、ここにはキリンがいない。

 

 

と聞いてたのに、

クレーターの外側を登ってる時にいたーーー!!!


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クレーターの外側は内側よりなだらかだから登ってきたのかな?

何にせよここにキリンがいるのは珍しいことらしい。

 

昨日、息子には「もうキリンさんには会えないんやってー」と話していたから、息子大喜び。

「ボクに会いに来てくれたんやなぁ!」

 


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 クレーターの淵を上りきったところの展望台から、中見る。

 

タランギレとはまた違う別世界。

 

 

クレーターを下っていくとヌーの大群がお出迎え。
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クレーターの中に完全に入るとすんごい景色!

 
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大草原となだらかな山。


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どっちを見ても、パソコンのデフォルトの背景みたいなんばっかり!


ずっとずっと見てても見飽きない景色。

 


ヌー、バッファロー、シマウマはタランギレでもよく見た動物。

ここにもたくさんいた。

 

 

他には
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グランドガゼルやトムソンガゼル。


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ダチョウ。

 


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今回初めて見るハイエナ。
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またいつものごとく、無線が入りとピーターさんジェームスさん2人の会話がスワヒリ語になる。

 

何か見つかったのかな?!

 


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ちょっと小高い丘の岩場に陣取るライオンの群れ!

メスライオンばかり20頭くらい。

 

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 ちょっとちょっとーーー!!

ライオン毎日会えてるやーーん!

 

ヌーの群れやシマウマをじっと見てたから、これから狩りをするところだったのかも。

 

 

タンザニアの国鳥。

カンムリヅル。
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色合いが、派手すぎず何ともオシャレ。

 


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ジャッカル。

仲良くじゃれ合ってて可愛い。

 


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イボイノシシ。

 


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ヘビクイワシ

口に大きめのネズミみたいなのくわえて飛んでるところも見れた。

 



今日のランチはここで。


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テーブルとかがなない場所なので、みんな車の中でランチしてる。


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天井から風が入って開放的で楽しー!

 

写真を撮ったり話したり、のーんびり。


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左がドライバーのピーターさん。

右が日本語ガイドのジェームスさん。



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午後からのゲームドライブはまずここ。


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カバ。
いっぱいいるー!


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その横で鳥が、、、

座ってる?!

こんなくつろぎ方すんの?

なんか笑える。

 

 

 

ハトくらいの身近な存在になったシマウマ。


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車が近づいても動かない。

 

これ、みんな寝てるらしい。


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手が届く距離にいるのに逃げない。

なぜなら寝てるから。笑


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敵がすぐ見つけられるようにお互い反対向いて寝るんだって。

 




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とってもラッキーなことに、ダチョウの求愛ダンスと交尾に遭遇。

 

大きな羽をバッサバッサ揺らしてメスにアピール。

交尾のあとはメスがオスについて行ってた。

これからはちゃんとこのペアで過ごすんだって。

 

 

 


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ハイエナが肉か骨の塊をくわえて走ってた。


 


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今度は、まだたてがみの短い、若いオスライオン。

しっぽは折れてるのか途中で変に曲がってて、背中のあたりに引っかかれたような痛そうな傷。

オスライオン同士でケンカしたのかな、、、


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とぼとぼ歩く背中が寂しい。

 

この先に3頭メスが寝てて、このオスライオンもそこへ行ってやっぱり寝た。

帰る場所があるって人でも動物でも大事なことなんだな。

 


さぁ、だいぶ日も傾いてきた。

そろそろゲームドライブもおしまい。


最後のトイレ休憩ではシマウマがすぐ近くを歩いていて、同じ地面に立って一緒に写真撮れて大興奮。
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帰りはまたクレーターの淵を登って行く。

 

 

あー、楽しかったなぁ。

たくさん動物に会えたし。

景色も最高に素晴らしかった。

明日は街に向かって帰るだけ。

サファリはもうこれで終わり。

この3日は1週間くらいに感じる濃い時間だった。

 

もう2度と来れないだろうなー。

本当に素晴らしかったなー。

息子にもずっと覚えててほしいなー。

とかそんなことを考えて少し寂しくなっていた。

 

 

 

その時!

急に車が止まってピーターさんが叫んだ。

 

えっ?!!!何???!!

 

窓の外。

けもの道みたいなところにヒョウがいる!!

えっ!ヒョウ!!!


しかも近い!!!

 

一眼で撮ろうと思ったら、もうレンズカバーを付けてしまってた。

間に合わない!

とっさにビデオを手に取る。

 

背を向けて少し走って逃げてしまった。


一眼のレンズカバーを急いで取ってシャッターをきる。


ピーターさんが大きな声で「コッチミテ!!」と言う。

 

すると振り返るヒョウ。

 

そしてまたすぐ走り出して茂みに入って行ってしまった。

 

 

「ヒョウはほとんど見れないです。見れてもいつも木の上にいるから遠い。いつもは双眼鏡で見ます。写真も撮れない。でもとても近かった。大きなヒョウでした。」と興奮気味にジェームスさん。

 

ピーターさんも「シャシントレタ??チカイ!スゴイ!!」と興奮気味。

 

撮れた撮れた!!ほら!

ってビデオの再生ボタン押したら、、、

 

ない。。。。

ヒョウの姿がない。

 

その代わりに服や足元が無造作に映っている映像。

 

あーーーー、ここにきてやってしもーたーーー!

 

録画ボタン押せてなくて、停止したつもりが録画開始のやつーーー(泣)

 

アホアホアホ!!

 自分のアホーーー!!

 

 

半泣きで一眼の方をチェックした。


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よかったーーーーー!

撮れてたーーーー!!!

 

車内のみんなが私が確認してる姿を注目していた。

みんなで、撮れててよかったよかったと喜んだ。

 

ピーターさんも「メスデショ?メスデショ?」

と聞いてくる。

振り返った写真にしっかりオスの印が映ってたので見せると「オースーーーーーー!!!」と大興奮。

 

ガイドドライバー歴20年のピーターさんにこれだけのリアクションをされたら、ヒョウに会えたことが、そしてこんなに近くで見れたことがどんなにすごいことか、分かるに決まってる。

 

最後に最高の思い出ができた。

 

そこからロッジまで、車内はずっとヒョウトーク

「メス、タマニユウガタハキカラオリテル。オスアマリイナイ。」

「いつもヒョウは隠れています。チーターは下にいるけどヒョウは木に登る。だからほとんど近くで見られない。とってもラッキーです。」

「ロッジノヒトニハナシテモシンジナイ。シャシンミセル。ミンナオドロク。」

サファリのプロ2人にこんなに言われたら悪い気しないよねー。

 

 

この日はクレーターの淵の山にある“Rhino Lodge”


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アフリカハゲコウがお出迎えしてくれる。

 

ここも動物が来るところだから夜は出歩いちゃダメ。

ゾウとかも来るし、うっかりヒョウなんて来ちゃったら怖すぎ。

 

この日のディナーはピーターさんとジェームスさんも一緒に。

サファリ以外の話もたくさんできて楽しかった。

と同時に、このメンバーで過ごす最後の夜なんだなぁと身に染みる。

10日くらい一緒にいた感じがする。

このお二人のおかげで、“みんなのサファリ”のおかげで、濃い毎日だった。

本当にありがとうございました。

 

 

クレーターの上は標高約2400m。

この旅一番の寒さ。

夜は暖炉に火を入れてもらって、毛布と布団にくるまって眠った。

 

 

 

↓すべてはここから始まった。