タランギレからカラトゥへ 子連れタンザニア旅行記③
今日も、まだ暗い4時半に目が覚める。
インドとタンザニアは2時間半の時差なんだけど、体は完全にインドタイムのまま。
夜も9時には気を失ったように寝てしまう。
外はまだ星が見えた。
肌寒くは感じるけど昨日ほどではない。
さすがに、外で一人のんびりするのは肉食動物出てきたら怖いから部屋に入る。
あー、今日はどんな動物に会えるかな。
ワクワクするなぁ。
少し外が明るくなってきたのでまた部屋を出てみる。
アフリカの朝日。
西野カナのそれがどのくらいの震えか知らんけど、私も心がめっちゃ震えた。
美しい。。。
あー、本当に美しい。
西野カナとか言うてる場合じゃないくらい美しいわ。
ディクディクやインパラや鳥も、もう活動してる。
美味しい朝ごはんを食べて美味しいコーヒーを飲んで。
さぁ今日も行くぞー!
サファリのロッジにはどこでもお弁当がついているらしく、サンドイッチを作ってゆで卵やフルーツ、ジュースなどを箱に入れて持たせてくれる。
これがまた何だかワクワクするんだなー♪
8時15分ロッジを出発。
するといきなり黒いものと砂埃が見えてきた。
なんだなんだ?
バッファローの大群だ !
この後ろにもずーーーっと続いていて見えてるだけでも約1000頭くらい。
先頭にはボス。
ボスのツノは一際立派!
立派すぎて、バロック時代かよ!と笑えてしまうくらい。
道を渡りたいのに私達の車がいるから足を止めていて、すんごい見てくるから迫力がすごい。
もし突進してこられたら一発KOやなー、、、
そこから、昨日ゾウの群れがいたあたりを走っているとだんだん車の進みがゆっくりになって静かに止まる。
ん?
あーーーーー!!!!
ライオン!!!
二日連続で会えるなんて!
しかも今日はオスもいる!
おーーーー!かっこいーーーーー!
メスもオスも寝たり起きたり。
オスはくしゃみが出そうになって、マヌケな顔をしたまま、結局出ずにまた寝た。
おいおい、ライオンさん。
百獣の王の貫禄見せてくださいよ。
ガイドのジェームスさんによると、ライオンのオスは1日の半分以上寝てるらしい。
長い時だと20時間も寝るとか。
4時間しか起きてないとか、妊婦の時の私かよ!
他の動物から襲われることもないからいいご身分ですこと。
ライオンもマサイ族と同じ一夫多妻。
「メスが狩りをしてオスが一番に食べて、普段は寝てばっかりで働かない。これもマサイ族と同じ。」とジェームスさん。
川の対岸にゾウの親子がいたりインパラがいたりして、代わる代わる起きたり寝たりしてたから狙ってるのか?と思ったけど、結局最後は4頭とも寝た。
寝るんかーい!
木の隙間にハイラックス。
大きいネズミちゃんみたいな可愛いヤツだけど、ゾウの仲間なんだって。
聞き間違いかなと思って3回も聞いちゃったけど、ゾウの仲間らしい。
ヒヒ。
ボスは、アメフトやってます!みたいなゴリゴリの肩幅と太い首。
どの動物もやっぱボスはボスと素人目にも分かるからすごい。
ダチョウ。
首の位置どうなってるん?
巨大なアリ塚。
巣を作るのに掘った土が積み上がって出来るらしい。
見た目は大きめのシロアリ。
大きいのだと5mとかのアリ塚があるらしい。
これまた大きなバオバブ。
穴はゾウが食べちゃった跡。
おお!これは珍しい!
ハト。
ハト、ここで見た1回だけしか会わず。
今やシマウマの方がハトくらいの価値。
とりあえずシマウマはめっちゃおる。
またしばらく走っていると無線から早口で何か聞こえてきたり、すれ違うサファリカーのドライバーさんとピーターさんが興奮気味に何か話してる。
また車がスピードを上げる。
ジェームスさんとピーターさんもスワヒリ語で何か喋ってる。
この感じ。
めっちゃワクワク。
何がいるの?何がいるの?
こういう時、2人は動物に会うまで何も教えてくれない。
でもそれがいい!
楽しみが倍増する!
あ。着いたっぽい。
何?何?
きゃーーーー!!!
チ、チ、チ、チ、チーターーーー!!!
木の下で3頭。
ライオンもレアだけど、チーターにまで会えるなんてーーー!
お顔の黒いラインがツボすぎる!
可愛いいい!
だけどやっぱりあなたも野生なのね。
鋭くて圧を感じる目。
はー。。。
チーターなんて会えると思ってなかったから、その場から離れてもしばらく夢見心地だった。
さて、この中にいるのは何でしょう?
正解はこいコイツ。
ヘビ。(何ヘビかは忘れちゃった)
これはかなり大きな個体らしい。
これも無線と他の車のドライバーさんと話をしてここにたどり着いたんだけど、最初に見つけた人すごない?
車からこのヘビ見つけるて。。。
シマウマが体の虫を取るためにする砂浴びを見たり、水場に集まるシマウマとインパラに会ったり、キリンがライオンを警戒しながら水を飲みに歩いてくるのが見れる。
キリンは水を飲む時、足を広げて首を下げて大きく姿勢を崩すから、飲む前にすごく警戒して周りを見るんだそう。
でもキリンはラクダの仲間だからそんなにたくさんの水は必要としないらしい。
それに対してゾウは1日200リットルも水を飲む。
草や木もたくさん。
大きな体を維持するためには起きてる時間のほとんどを食べて飲むことに使ってるんだって。
午前中も盛りだくさんだった。
興奮しっぱなしであっという間にランチタイム。
24時間の制限で入場するから、もうタイムアウト。
ゲートまで戻ってランチ。
ここでもサルがお弁当を狙ってやってくる。
息子が「あ!おサルさん来たなぁ!」と喜んだ瞬間にジェームスさんがサルに向かって石を投げた。
。。。
食べ物盗りに来ちゃうから分かるよ。
分かるけど。
息子の切ない顔よ。
午後は今日のロッジに向けてまた国立公園外の道を行く。
国立公園だからって柵がしてあるわけでもないし、動物たちは街にこないのにどうなってるんだろう?と思って聞いてみた。
マサイ族は放牧をして暮らす民族。
牛を放牧で育ててミルクや血を飲んだり、牛を売って暮らしてるんだって。
牛をたくさん持ってる男性ほどモテるし、結婚の時も牛の数で色んなことが決まるらしい。
とにかく牛が重要な存在。
インドとはまた違う意味で大事にされている。
その大事な牛を守るために肉食動物と戦ったりするんだって。
法律では野生動物を殺すのはダメってなってるけど、マサイ族はいまだに戦ったりするらしい。
でも、そうやってサファリと街の間にマサイ族が住んでくれてるおかげで、街まで野生動物が来ずにうまく棲み分けできてるんだろうな。
道中では、フラミンゴがたくさんいるマニャラ湖を展望。
お土産屋さんに立ち寄ってもらい、インド人ばりにタンザナイトを勧めてくるお土産屋さんをかわしながら、マサイ族のビーズ細工やアクセサリーを見て楽しむ。
(タンザナイトは世界でタンザニアの一つの鉱山でしか取れない宝石。青っぽい紫のような透き通った色でキレイ。)
おっ!
日本の消防車。
他にも“○○温泉旅館”とか“△△幼稚園”とか、日本の中古車が結構走ってた。
窓から外を見ていると、こっちを見た8割の人は満面の笑みで「ジャンボー!(やあ!)」と手を振ってくれる。
手を振り返すときゃっきゃはしゃいでくれるので、なんか有名人にでもなった気分。
アジア人が珍しいのかな。
今日は泊まるのは、カラトゥにある“Tloma mountain lodge”
ここはご飯が美味しいよとピーターさんもジェームスさんも言っていた。
ロッジの人の説明では、コーヒーもオーガニック野菜も敷地の中で栽培してお料理に使ってるらしい。
コーヒー。
この実が赤くなったら収穫するんだって。
緑のはまだ中が白い。
このロッジはサファリの中じゃないから電気とかもちゃんと来る。
だから洗濯サービスも利用しやすい。
ロッジでも洗濯サービスはあるみたいだけど、私達は連泊しないから利用できずにいた。
次の日に出来上がってくるだろうから2日後の帰り道に取りに寄れればいいなと思ってたら、なんとその日のうちにできるよとのこと。
うそん。と思いつつ溜まった洗濯ものを出したら夕食前にはもう出来上がってきてびっくり!
めっちゃありがたいー!
夕食まで敷地内をお散歩。
ポテチやバナナチップス、手羽先の塩焼きみたいなんとか、コーヒーがテラスでフリーでいただける。
めっちゃ美味しい!!
これはかなり期待できる!
明日行く、ンゴロンゴロクレーターに向けて山を登ってきたので、標高1700mくらい。
結構冷えそうなので早めにシャワーをする。
そして待ちに待ったご飯。
もうここは本当に、ずば抜けて美味しかった。
ビュッフェ形式なんだけど、たいてい何かは口に合わないものがあるんだけど、ほんとにぜーーーんぶめっちゃ美味しくて、お腹パンッパンになるまで食べてしまった。
シェフも、なんかちょっとふざけた感じの面白い人で愛嬌があってかわいい。
挽きたてのコーヒーをいただいて、デザートも美味しすぎて、もう入らないのに胃に押し込んだ。
ここのロッジ、本当に激推し!!
またここのご飯が食べたーーーい!
夜はまた、家族揃って9時には寝てしまう。
明日はンゴロンゴロクレーター。
どんな動物が待ってるだろう。
↓すべてはここから始まった。